陽気なギャングが地球を回す読了
嘘を見抜く名人、演説の達人、スリの天才、
精確な体内時計を持つ女。
この特殊能力を持つ四人は、実は銀行強盗。という話。
ん?ちょっと待てよ。嘘を見抜くとかスリとか、
ましてや演説の達人なんて銀行強盗に関係あるのか?
裏表紙の解説を読んでまずそう思った。
ただ、精確な体内時計というのは使い道がありそうだ。
「時間」に対しての絶対音感みたいなものだろう。
などと思いながら読み進めていくと、
なるほどまずスリは役に立っている。
嘘を見抜くというのも、ここぞとばかりに役に立つ。
だが演説は、内容的にはひじょうに興味深い話だったが、
現実的には有り得ないよな。と思ってしまう。
もちろんこれは間違った読み方である。
これはフィクションだし、現実ではない。
ましてや伊坂作品は常に日常の延長線上にありながら、
あり得ない話ばかり描かれている。
それが面白くて読んでるんだから、
今さら現実味がどうのとか言っちゃいけない。
楽しければそれでいいのだ。
この話に限らず伊坂作品に共通して言えることは、
一見ムダと思われるような記述であっても、
なんとなく印象に残ったら覚えておくといい。
それがラスト近くのどんでん返しにも
効果的に使われているからである。
この四人をそれぞれ主人公にした短編集もあるらしい。
次はそれだな。
- 2012.01.27 Friday
- ホビー
- 23:24
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- by todacco