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たろっぺ

春を感じる食べ物のひとつにたらの芽の天ぷらがある。
その昔、奥日光に住んでいた頃の話だが、
冬の間、俺と兄は父と離れ、母と三人で暮らしていた。
とある施設の管理をしていた父は、
そこに残って厳しい冬の自然から守る仕事をしていた。

小学校まで16キロ。普段もクルマ通学だが、
冬は雪に閉ざされてしまい、とても通いきれない。
そこで近所の家庭も全てそうだが、
学校の近くに家を借りて住むのだ。

そんな厳しい冬が終わり、春が訪れると
木々が一斉に芽吹く。
そんな中、タラノキも芽吹く。それがたらの芽である。
我が家ではこれを「たろっぺ」と呼んでいた。
正しくはたらの芽だと知るのはだいぶ後の話である。

厳しい冬が終わり、久しぶりの一家団らんである。
摘んだばかりのたらの芽を天ぷらにして食べる。
子供ごころにもこれは美味しいと思った。
そんな美味しいものが、一年のある一時期とはいえ、
そこら中に生えていたのだから幸せだった。

日光から降りてきてからは簡単には手に入らなくなり、
食べる機会が減ってしまったが、
たらの芽自体がメジャーになったおかげで、
都心のスーパーでも天ぷらが手に入る時代になった。

今日はお昼に何を食べようか散々迷った挙げ句、
マルエツでたらの芽の天ぷらを発見して、
おにぎりと一緒に食べた。
しょうゆで食べたが、やはり塩がいい。
もし、今シーズンまた食べる機会があれば、
次回は是非塩でいただきたい。

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